「専門業務型裁量労働制」の特徴とは

永保寺(岐阜県)
永保寺(岐阜県)

「専門業務型裁量労働制」とはみなし労働時間制の一つです。

厚生労働省令で定める業務(19業種)で行われます。労使協定で一定の事項を定め、労使協定で定める時間労働したものとみなす制度です。

大企業によくあるバーンですが、この制度では、「健康・福祉確保措置」と「苦情処理措置」を実施することが決められています。

その具体例を挙げてみましょう

 

 ① 把握した対象労働者の勤務状況およびその健康状態に応じて、代償休日または特別な

     休暇を付与すること

 ② 把握した対象労働者の勤務状況およびその健康状態に応じて、健康診断を実施すること

 ③ 働き過ぎの防止の観点から、年次有給休暇についてまとまった日数を連続して取得することを含めて、その取得を促進する

 ④ 心と体の健康問題についての相談窓口を設置すること

 ⑤ 把握した対象労働者の勤務状況およびその健康状態に配慮し、必要な場合には適切な部署に配置転換をすること

 ⑥ 働き過ぎによる健康障害防止の観点から、必要に応じて、産業医等による助言、指導を受け、または対象労働者に産業医等による保健指導を

       受けさせるこ

 また、専門業務型截量労働制を導人した場合、会社は、対象業務に従事する労働者の労働時間の状況と協定した「労働者の健康および福祉を確保

 する措置」と「労働者からの苦情の処理に関する措置」の労働者ごとに講じた措置を記録し、協定の有効期問とその後の3年間保存することが

 義務付けられました。なかなかシンドイ制度です。